iPad導入に向けてiPhotoの写真管理を快適に行う方法を整理しています。
イベントの整理をすれば写真の管理をするのにほとんど困らないのですが、iPhotoの機能を有効利用することで様々な切り口で写真を管理することが出来ます。具体的には「カメラ情報、人々、撮影地、キーワード、レート」という写真毎に付与することができるメタデータと、Macではお馴染みのスマートアルバムを組み合わせることで管理が楽になります。
これらのメリットは、フォトブックの作成だったり、MobileMeによる写真の共有だったり、、、撮った写真を次のステップで活かしやすくなります。素材集めが手動で細々とやるよりもずっと楽なのです。
Appleが標準で提供している機能なので、何か特別なツールを入れないと実現できない方法ではありません。特に「メタデータ」だったり、「スマート~」の機能は、意外にも使っていない人がいたりするので、痒いところに手が届くようになるこの方法はオススメです◎
メタデータを利用した写真の快適管理フローは簡単にまとめると以下のようになります。
- 写真にメタデータ(人々、撮影地、キーワード、レート)を付与する
- 用途に合わせて付与したメタデータを組み合わせてスマートアルバムを作成する
- スマートアルバムに集まった写真を素材にしてそれぞれのアウトプットを楽しむ
メタデータそれぞれの特徴を知っておくとさらに管理がしやすくなるので紹介します。
- カメラ情報
- 写真データにはExif情報というものがあります。撮影日や解像度、撮影したカメラの機種や焦点距離等々、とにかくたくさんの情報が格納されています(この情報は写真編集でなくなってしまうことがあるので注意が必要です)。
- 人々
- これはiPhoto’09からの新機能で、iPhotoで顔認識をして認識した人毎に写真を管理してくれる機能です。
顔認識を賢くするために「この人です/この人ではありません」というやり取りを繰り返す必要があって、その作業さえすれば結構な精度で判別していってくれます。
ソフト側に任せるメリットは手動に比べたら圧倒的にお手軽に写真を整理していってくれることです。デメリットといえば、どうしても顔認識できなかった写真は取り漏らしが発生してしまうことです。
- 撮影地
- これもiPhot’09からの新機能で、写真に付与されている位置情報で写真を管理してくれる機能です。
iPhoneのようにGPSが内蔵されていると撮った写真に位置情報を付与させることができます。他にはSONYの「GPS-CS3」のようなGPSロガーを使って、写真のタイムスタンプとロガーのタイムスタンプを同期させることで位置情報を写真に付与させる方法もあります。
- キーワード
- ブログのエントリやFlickrで言うとタグにあたる情報です。
家族や動物や風景、旅行等、あらかじめ決めておいたキーワードを写真に付与することができます。家族で旅行に行ったときの写真であれば、「家族」「旅行」というキーワードを付与しておくと後で旅行で撮った写真のみを検索するときに楽になったりします。
- レート
- 写真に星を1~5までつけることで、その写真に意味をつけることができます。星5つの写真は印刷する、星4つはフォトブックの素材、星3つは共有用、のように星の数にルールを設けたりすると、用途に応じて写真の検索が楽になったりします。
ちなみにここで例に挙げた写真のレートルールは我が家のルールです。
実際に我が家では今回の写真管理で2009年のダイジェストアルバムを作成しています。
今回の条件はレートとExifの撮影時間のみの単純な組み合わせです。
他にも、家族のカレンダーを作るなら撮影時間と人々やキーワードやレートとイベントを組み合わせたり、子供のフォトブックなら人々と撮影地やキーワードとイベントの組み合わせで簡単に素材を集めてくることができます。あるイベントで友人とMobileMeで写真共有したいときは撮影時間とキーワードやレートとイベントとの組み合わせが使えます。印刷だけでなく、iPod touchやiPhone、AppleTVへの同期対象としてスマートアルバムを参照することができるので、限られた容量の中にお気に入りの写真を効率的にまとめておくことができます。
ちょっと趣向を変えれば、blog用の素材を集めておいたり、特定のレンズで撮った写真を集めておいたりなんてこともメタデータを使えば簡単にできます。
ある程度溜まってしまった写真にメタデータを付与するのは結構な手間だったりするのですが、一度ルール化してしまえば後の楽しみ方が一気に広がるのでiPhotoを使っているMacユーザーの方は一度試してみてはいかがでしょうか◎