スケジューラとして使っている「超」整理手帳の2013年版が登場しました(発売は9月13日)。
毎年ユーザーのニーズ似合わせて色々なタイプが出る中、ボクが2013年用にチョイスするのはロングタイプです。
ちなみに今まででチョイスしてきたシートについて毎年ブログ記事にもしていました。毎年あれこれ試行錯誤してますね。
チョイスしたロングタイプは1年365日が1つの蛇腹で繋がっているもの。
今回、縁あって講談社様より発売前に触らせてもらえる機会をいただいたので見て触って感じた魅力をご紹介したいと思います。
「365日を連続で見る」手帳
今までの「超」整理手帳でも長期を見渡すことができる、という特徴があるものの、若干の制約がありました。よく挙げられるのは以下の2点。
- 8週毎に裏表入れ替える必要がある
- 16週間毎にシートを入れ替える必要がある
定期的に紙を裏返したり交換したりという作業が発生し、一気に8週間を見通すことが可能でも視覚的に時間が分断されてしまうタイミングが存在していました。
これらを回避するためにユーザーは様々な工夫を凝らしてきました。裏返す必要をなくすニコイチもその一つ。
同じスケジュールシートを2つ購入して、表面だけで使えるように貼り合わせていくだけです◎
裏返す作業やシートを差し替える作業をしなくていいというだけで心理的にとても楽になるし使い勝手が劇的に良くなります。幸い、手帳カバーはマチがそれなりにあるので、スケジュールシートを長く貼り合わせても問題ありません。
ロングタイプならニコイチにする手間もありません。しかも、職人さんの手による作業で1年分のスケジュールが小指の爪ほどの厚みに収まってしまいました。ユーザーが繋ぎ合わせていくとこんな厚みでは済みません。
講談社自らが1年365日を連続で見ることのできる手帳を用意してくれたことで、長期を見渡すというこの手帳の強みが最大限発揮されることになりそうです。
実はこれは「超」整理手帳考案者の野口悠紀雄氏が当初からずっと望んでいたカタチだったそうです。
公式サイトに誕生エピソードが紹介されていて、そこに53週分(1年分)のA4スケジュールシートを繋ぎ合わせて「時間が見える」ようになったと記されています。
講談社の「超」整理手帳2013(野口悠紀雄考案)| 「超」整理手帳ヒストリー
1年が記録される”本”
今までのスタンダードシリーズは秋の手帳販売シーズンに合わせてある意味中途半端な日付からスタートしていました。
例えば2012年は11月14日(月)はじまりになってます。
一方、スタンダードシリーズに比べて1年区切りという意味合いが強くなっているロングタイプは日付の始まりが2013年1月からになっていました。
ロングタイプは装丁を見ても分かるようにハードカバーの本と見違えるような質感の高さになっていることから、1年365日のスケジュールを1冊の本という捉え方ができます。
1年1年の記録が本として残されていくような、このはじまり方はロングタイプを使う自分の心理をしっかり押さえているように感じました。
すぐに使えないのはじれったいですが、スタンダードシリーズに比べて尖っている分、ロングタイプの使われ方、あり方まで想定して作り込まれているようです。
手帳って捨てられずにずっととっておくという人がいるかもだけど、ロングタイプはシンプルだし何年も使い続けて本棚に毎年並べていったら質感の高さもあいまって見応えがあるかもしれないですね。
※後ろに写ってるのは数年分、とはいえ同じ1年だとしても従来版はかなり分厚くなる
ボクは今まで使ってきたスケジュールシートを整理しきれずにこんな感じで束ねてるんですが、これが本のように並んでいくとなると全然印象が違ってきます。
さいごに
時間を見える化して「攻めの時間管理」ができる、というのが自分が「超」整理手帳を使い続けている一番大きな理由なんですが、今回ロングタイプが出ることによって自分の1年の記録をしっかりと保存することができる、という理由もできました。
デザインもシンプルでカスタマイズしがいがあるし、プレーンなこのままで使い続けるのもありかもしれません。本当にこの本のような質感は気に入りました。
あともう一つ、このロングタイプの製作過程がYouTubeにアップされています。
https://www.youtube.com/embed/RhMdtlYKGJs
これ見るとかなりグラグラきちゃう人もいるんじゃないでしょうか。
そういえば以前Appleのイベントでアプリから活版印刷カードを作ることが可能になったときに職人さんの映像が紹介されましたが、この動画もそれに似た感動を覚えました◎
さて、実際の運用方法は、ハードカバ にスケジュールシートがくっついているのでデザインする手帳とは別に運用することになりそうです。
質感も良いので単体で使うのも悪くないし、デザインする手帳はメモとファイリングとガジェットを収納するカバーとして割り切って使うのもありかもしれません。
幸いメモはトラベラーズノートをつかっているのでデザインする手帳にピッタリだったりします笑
[#sc_ct]デザインする手帳の中身を考える | mylifelog
シートを挟み込む帯とポケットは「超」整理手帳のスケジュールシートのサイズに最適化されていますが、横幅が115mmあるので、A6サイズ(縦148mm×横105mm)はしっかりと挟み込むことができます。
実はトラベラーズノートのレギュラーサイズのノートリフィルも縦210mm×横110mmなので、挟み込んで使うのもピッタリなのは隠れたポイントだったり◎
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野口 悠紀雄 講談社 2012–09–13
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