THE POWER OF LESS(減らす技術)を読了しました。
この本で訴えられていることは、物事を効率的に力強く押し進めていくために必要なのは、頭の中、身の回りをシンプルにすること。
これでもかというくらいにシンプルにすることを訴えています。
これらのことは分かっちゃいるけどなかなかできなかったことで、自分の一番のウィークポイントだと自覚しています。
好きなことには頭の中をシンプルにして一つのことに没頭できるけど、「できれば取り組みたくないな、面倒だな」ということに対して及び腰になってしまい、頭の中は他事で埋め尽くされてしまいます。
これはプライベートでも仕事の両方で当てはまることです。
実はここ最近、特に仕事で壁にぶち当たることが多く、「分かっちゃいるけどできなかったことの根っこにあるものは何だろう」の回答のヒントを得るべく、前から気になっていたこの本を読んでみたのでした。
ぶち当たっていた壁というのは、案件管理について。
複数案件を平行して進める際にバランスよく進めていくことと、それぞれの案件への集中(時間と思考の割り当て)が難しくなってきていました。
これは担当する案件が今までよりも増えたことと、それぞれの案件での自分の役割が大きくなってきたことが要因です。
じっくりと腰を据えて考える必要があるものに対して集中できなくなってきていました。
こんな状況があってかタスク管理も怪しくなってきました。
実行可能タスクへの分解が不充分で、「やることはあるのに何をすればよいのか」悩むことが増えてきたのです。でもやることが多いから頭の中がグチャグチャ。
GTDの基本プロセスの一つである「整理」ができていないということです。
今回、THE POWER OF LESS(減らす技術)を読んで、上記の課題にどう取り組んでいけばよいのか、いくつかのヒントが得られました。
キーワードは以下の項目。
- シンプルゴール→シンプルプロジェクト→シンプルタスク
- シンプルゴール=ワンゴール
- サブゴールにブレイクダウン
- 週間ゴールの設定
- 今日取り組むタスク
「どれもこれも分かってるんだよなぁ」なんて感じながら読んでました。
でも実践できてない部分があるのだから本当は分かっていないんだと思います。
ここではワンゴールという風に書かれていますが、複数案件を抱えている場合もこれらを踏まえた減らす技術がちゃんと紹介されています。
シンプルタスクにまでブレイクダウンできるようなノウハウを身に着けていけるようにします。
まずは何よりも実践、実践!
シンプルタスクになれば、あとは普段の時間管理でタスクを効率的に割り付けていくことは十分に可能だと感じます。
この本ではシンプルゴールからシンプルタスクまでの集中して生産性を上げるポイントを実現するための考え方だけでなく、環境の作り方も紹介されています。
そこでは一貫して、「今この瞬間にやらなければならないタスクだけが目の前にあって、あとでやるものは見えない」状態を追求しています。
この中で参考になったキーワードは、
- シンプルデスク
- 処理の選択肢
- 整理するときに自問すること
- 本質に迫ることだけに絞る
仕事だけでなく、プライベートでも使えそうなTipsが満載です。
久しぶりに自分にない要素を補充してくれるような本に出会えた気がします。